「トリミングサロンで愛犬が亡くなる事故が起こったりするんですよ」
「飼い主様の前では丁寧に接客するけど、裏ではわんちゃんに暴力を振るうトリマーもいます」
愛犬のラキと初めて訪れた千葉県内のとあるトリミングサロン。
まさかそこで、こんな衝撃的な話を聞くことになるとは・・・
こちらで働くトリマーさん達は、過去に他のトリミングサロンや動物病院で働いていたそうです。
しかし、わんちゃん達へのひどい扱いに心を痛め、耐え切れず、辞めてしまったとのこと。
一般的に、都市部にあるトリミングサロンは給料が良いので人気があり、競争力も高い。
そうなると技術力のあるトリマーしか働けない。
逆に、都市部から離れるにつれ、給料は下がり、トリマーのレベルも落ちていく。
トリミングサロンで起こる事故の多くは、都市部から離れた地方で働くトリマーが引き起こしがちだそうです。
彼らはわんちゃんをコントロールする技術が未熟なのだとか。
だから、無理やり言うことを聞かせようと、力づくでコントロールしようとするらしいのです。
当然、わんちゃんは暴れますよね？
そうすると、さらに強い力で抑え込むようです。
ひどい場合だと、気道を強くつかまれ、損傷させられることもあるのだとか。
これらの行為は、飼い主の目の届かない部屋でトリミングを行うサロンに多いようです。
だから、わんちゃんに怪我をさせても、
「トリミング中に暴れてしまい、〇〇で□□をぶつけてしまいました」
など、確認できないことをいいことに平気でウソをついたりするそうです。
また、派手にケガをさせてしまうと
「暴れて手がつけられないため、二度とこちらには連れて来ないでください」
と、わんちゃんのせいにするトリミングサロンもある、とのこと。
「どこのサロンでも、飼い主様が愛犬のトリミングの様子を確認できるよう動画撮影すべきだと思います」
業界の裏話を聞かせてくれたトリマーさん達はこう言っていました。
これには私も完全に同意です。
家族を傷つけられて平気な人などいるはずもありませんからね。
また、『愛犬のトリミングの様子を見学したい』と申し出た時、
「飼い主様がいるとトリミング中のわんちゃんが暴れてしまい、危険な場合があります」
と言って、見学の申し出を断るトリミングサロンは注意したほうが良い、とのこと。
これはレベルの低いトリミングサロンにありがちなのだとか。
飼い主の目の前でちゃんとトリミングを行う自信が無いから、が理由だそうです。
『見学』ができるかどうかだけでも、トリミングサロンの良し悪しが判断できるとは・・・
ただ、必ずしも見えるところでトリミングしているからと言って、安心というわけでもないようです。
マズルコントロールをしている前腕に、不必要に力を入れているトリマーには注意が必要とのこと。
そこもトリマーの良し悪しを判断するポイントだと教えてくれました。
こちらのトリミングサロンには、他店ではトリミングできないわんちゃんが多く来るそうです。
他店で危害を加えられ、トリミングサロンを怖い場所と認識してしまったからとのこと。
そんなわんちゃん達の駆け込み寺的なお店なので、予約はいつも一杯。
ネットの口コミも高い評価ばかりでしたから納得です。
たまたま、チワワを連れてきていた男性が
「こちらのサロン以外ではどこも怖がってしまってトリミングできないんですよ」
と話してくれました。
暴れ回って手がつけられないから、他のトリミングサロンへ行ってくれと言われたそうです。
ご厚意でこのチワワのトリミングも少し見学させてもらいました。
しかし、こちらではとてもリラックスしている様子。
飼い主が近くにいる中でトリミングを受けていても、暴れる素振りは一切ありません。
だから、この子が他のトリミングサロンでどんな扱いを受けたのかを想像すると胸が痛みました。
同時に、トリマーさんから聞いた話が全て事実として受け入れられました。
最後に、トリマーさんは厳しい表情でこう言っていました。
「そもそも、人とのコミュニケーションを苦手とする人が、ペットを扱う仕事に就くべきではないと思います」
犬とは話をしなくて済むから、と考えてトリマーになる人が一定数いるようです。
言葉が通じない動物だからこそ、本来は人間相手よりも気を遣わなくてはいけないはず。
しかし、そういう事がわからないからこそ安易に暴力を振るうのかもしれません。
決して、ほとんどのトリミングサロンが悪いというわけではありません。
わんちゃんに誠意を持ってトリミングをしているサロンが大部分だと思います。
しかし、悪質なトリミングサロンが一部あるのも事実。
その影響で真面目に業務を行っているトリミングサロンが迷惑を被っている。
これがトリミングサロン業界の現状のようです。
今回、トリマーさんから聞いた話はどれも衝撃的なものばかりでした。
トリミングサロンで
- 愛犬が亡くなる事故が起こるかもしれない
- 見えないところで暴力を振るわれる可能性がある
なんて想像すらしませんでしたから。
だってそうでしょう？
愛犬のトリミングをしてもらうためだけにトリミングサロンに連れて行く。
これ以外のことをお願いしているわけではありませんからね。
私はこの一件をきっかけに
- 家族として大切にしている愛犬を危険にさらしたくない
- 知識を身に付けないと愛犬を守れないかもしれない
という気持ちを強く抱くようになります。
だから私は、犬の気になること、疑問に思うことをとことん調べることにしました。
しかし、犬初心者の私が疑問に思うことは、基本的なことが多いと思います。
多くの愛犬家さんには、当たり前のように知っていることがほとんどになるかもしれません。
ただ、その中のたった１つでもお役に立てる情報が提供できたら、これほど嬉しいことはありません。
また、ただ調べても記録に残さなくては忘れてしまいます。
そこで、この『＋1』に思いを込めて『プラスわんリサーチ』を立ち上げることにしました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。